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海で溺れた夫を映した正夢

所在地福島県相馬市
年代昭和四四年
登場岩崎敏夫、岩崎敏夫博士、報告者(体験者の兄)
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

民俗学者岩崎敏夫の妹は、いとこ同士で結婚し、当時の夫は東京で地理を教えていた。夫が研究旅行で九州へ出かけているあいだ、妹は福島県相馬の実家に帰っていた。ある晩、嫌な夢にうなされて起こされたことがある。真暗な海で夫が溺れている夢だった。その旅行の予定に海岸へ行く計画はまったくなかったので、夢でよかったと家族と話し合った。夫が帰ってから、あなたはいついつの夜に海で溺れたでしょうと言うと、夫は誰にも一言も話さなかったのにどうして分かったのかと驚いた。夫は予定を変えて海岸の旅館に泊まり、泳ぐうちに流されて二時間半も海にいたのだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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