幽霊を二度見た県庁の運転手
どんな伝承か
福島県庁の自動車運転手が、友達とふたりで裏磐梯の旅館に泊まった夜、ふと目が覚めると障子のところにはっきりと女の幽霊が見えた。友達を起こそうと手をかけたら、その友達も見ていたという。気持が悪くて朝まで眠れず、朝食のとき女中に話すと、とうとう出ましたかと言われた。前に女が死んだことのある部屋で、ふだんは客を泊めないのだという。同じ運転手は後日、深夜の国道でライトの前を歩く女を乗せ、女の言う村まで来て振り返ると姿が消えていた。以来、夜は見ず知らずの人を乗せず、ラジオをつけっぱなしにして走るようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。