高松・石原家の蛇の執念
どんな伝承か
四国・高松の石原家の軒先に雀が巣を作り卵を孵し始めると、隣の土蔵の屋根から一匹の蛇がそれを狙い、何度も三間の距離を飛びかかったが届かず落ち続けた。見物人が集まる中、ある日蛇は屋根から飛んだが届かず落ちる寸前、口から小蛇を吐き出して息絶えた。小蛇は雀の巣に飛びつき見る間に大きく育って雛を呑み消え、見物人はこれを憎んで打ち殺したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
修羅挑天 仏教より観たる幽霊の正体(修羅挑天・仏教・幽霊論・1931年(昭和6年))
『修羅挑天 仏教より観たる幽霊の正体』は、修羅挑天が著し、昭和六年に中央出版社から発行された仏教の立場からの幽霊論である。霊魂観念の変遷、四悪趣と幽霊、幽霊の定義と分類を説き、責任感の強い幽霊・嫉妬の幽霊・復讐する幽霊などを、新聞記事や著者が自ら調べた大正・昭和の実例で示す。緒説と十段からなり、後半では倶舎論・唯識論・起信論・法華経・真言密教・浄土門の教えに照らして幽霊を論じている。