東南に事務所を建てて傾いた家具工場
どんな伝承か
著者の友人Fは、東京の荒川でZという銘柄の家具を作る大工場を営んでいた。昭和二十六年六月、Fはその工場から見て東南にあたる位置へ事務所を新築する。すると建てた直後から不運が続いた。小火を出し、受け取った手形が不渡りになり、他社の意匠登録に触れる問題まで起きて、業績は急に落ち込む。粘り強いFはそれでも何とか持ちこたえていたが、十年目の昭和三十五年、隣家から火をもらって工場が全焼し、巨額の負債を抱えて倒産した。著者は九星盤に照らして、昭和二十六年は四緑の年にあたり、東南の方角がちょうど三碧の暗剣殺になっていたと説明している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続四次元世界の謎(内田秀男・四次元世界の謎シリーズ・1970年(昭和45年))
『続四次元世界の謎』は、内田秀男が昭和四十五年に著した超常現象の論考集である。昭和三十八年から四十三年にかけて月刊誌『電波技術』に「あなたは信じますか」の題で書いた記事を抜き出したもので、前兆や因縁、建物のたたり、九星学による相性と方位、テレパシーを、電気・磁気の定数や電波の考え方で説明しようとする。神秘と科学の間・ミステリー世界からの信号・運命の予知と対策・理論から実験への四部に分け、図表と著者の実験の記録を多く載せる。