客足を左右した福の神と貧乏神
どんな伝承か
著者は昭和三十五年から三十八年にかけて、渋谷駅の南口前の大通りで、ラジオやテレビ、アンプの部品をアマチュア向けに売る店を開いていた。その頃、奇妙な規則性に気づいたという。知人のAが顔を出す日は、どれほどひどい雨降りでも客が押し寄せ、商売が繁盛する。ところがBが訪ねてくると、どんなに晴れた日でも、そのあとは客足がぱたりと絶えてまるで商売にならない。思い込みではなく、統計を取ってもはっきり出る事実だったと著者は書く。業界でも、優れた技術者を高給で引き抜いた会社が信用を失って凋落し、無名の技術屋を雇った町工場が一流を凌ぐまでに躍進する例を見てきたとして、こうした人々を福の神、貧乏神と呼んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続四次元世界の謎(内田秀男・四次元世界の謎シリーズ・1970年(昭和45年))
『続四次元世界の謎』は、内田秀男が昭和四十五年に著した超常現象の論考集である。昭和三十八年から四十三年にかけて月刊誌『電波技術』に「あなたは信じますか」の題で書いた記事を抜き出したもので、前兆や因縁、建物のたたり、九星学による相性と方位、テレパシーを、電気・磁気の定数や電波の考え方で説明しようとする。神秘と科学の間・ミステリー世界からの信号・運命の予知と対策・理論から実験への四部に分け、図表と著者の実験の記録を多く載せる。