半鐘で人を退けた瓢沼の大鯰
どんな伝承か
昔、柴田郡槻木町の四日市場にある瓢沼の水を、大勢で掻き出していたことがあった。すると一抱えほどもある大鯰が現れて来た。ほとんど水を浚い上げる頃、突然町の方から半鐘があわただしく響いて来たので、人々は火事場の方へ駆け出して行った。ところが町には何事もなく、化かされたような気持で沼に戻って来ると、さきほど造った堤は壊され、沼の水はもと通りに湛えられていて、大鯰の姿ももちろん見えなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承