孕のジャン(怪異考・その一)
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どんな伝承か
孕の海で夜半に「ジャーン」と鳴り響き海上を過ぎ行く正体不明の怪異。その音が過ぎると魚が騒ぎ走りその夜は不漁となる。水面に漣が立つとも伝わる。寺田は筑波・柿岡の地鳴り体験から地鳴り(小規模地震)説を提唱。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪異考 - 化物の進化(寺田寅彦・大正9年(1920)〜昭和12年(1937)発表の随筆を収録。中公文庫『怪異考/化物の進化 寺田寅彦随筆選集』)
物理学者・寺田寅彦が大正9年〜昭和12年に発表した随筆を集めた一冊。表題作「怪異考」では郷里高知の怪音「孕のジャン」を地鳴り(小規模地震)、馬を殺す魔物「頽馬・ギバ」を空中放電(セントエルモの火)と推定するなど、各地の怪異を一次資料(『民俗怪異篇』『伽婢子』等)に基づき現代科学の語彙へ翻訳する。
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