博打をやめさせた親分の女房の霊
どんな伝承か
村山地方の百姓篤助は、新庄の城下へ出たとき昔の仲間に誘われてバクチ場に入り、三年かけて貯めた所持金をすっかり取られた。親分の女房が、おまえのようなものは二度と来るところではないと言って、在までの路銀をくれた。その優しさが忘れられず、篤助はまた三年かけて金を貯めて通い、やはりすってしまう。三年後に訪ねると女房の姿はなく、一年前に病死したと聞かされた。バクチをやめて帰る道すがら、篤助はその女房の亡霊と出会い、やめてよかったねと声をかけられた。さらに三年後、あの日バクチ場で喧嘩があり親分ら数人が死んだと知った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承