太鼓と歌で消す大助の声
どんな伝承か
旧十一月十五日の晩には、鮭の王様である大助が川を遡ってくるという。このとき響く「鮭の大助、今通る」という声を聞いた者は、三日のうちに死ぬといわれた。そのため人々は声が届かぬよう、太鼓を打ち歌をうたって騒ぎながら酒を飲んだ。また、築をかける前に稲荷様を拝むと大漁になるといい、これを狐巻と呼んだ。十一月十五日の晩は川祝いをして、その年の漁を終わりにしたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。