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火事から逃れて桜のうろにいた天神像

所在地島根県大田市大田町大田
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵

どんな伝承か

石見国大田町の天満宮の神像は、菅原道真の火葬の灰を漆で固め、道真の家に仕えた埴師の長が心を込めて作った塑像と伝えられ、後世さまざまな霊異があった。明治の少し前にこの天満宮が焼けたとき、神像は社殿から二十間ほど離れた桜の古木のうろの中へ飛び出していて焼失を免れ、火事から六十一日目に見つかったという。

原典より

明治の少し前に、右の天満宮が焼失したときに、神像は、社殿から約二十間斗り隔つたところにある桜の古木の洞穴中に飛出でて焼失を免れて居たのが、火災から六十一日目に発見された。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)

『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。

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