米兵が名護で飲んでの帰り、駐屯基地にある宿舎へ帰ろう
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どんな伝承か
沖縄県中頭郡での話。米兵が名護で酒を飲んだ帰り、駐屯基地の宿舎へ帰ろうとタクシーに乗った。暗い道を走るうち雨が降りだし、海辺の近くにさしかかると、しょぼ降る雨の中からずぶ濡れの十七、八の少女が傘をさして手を上げた。米兵が後部シートに乗せてやったが、酔いと疲れでそのうち眠り込んでしまう。気がついて少女に話しかけようとすると、隣に乗ったはずの少女がいない。ただ座席がびっしょり濡れているばかりだった。運転手はあわてもせず「こっちはよくその幽霊が出る」と言った。ある米兵が待っていた少女を犯し、少女はショックで海に身を投げたといい、それ以来、雨のしょぼ降る夜に出るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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