三日前に死んだ人物からの事故通報
どんな伝承か
ある日、総社市の消防署に「中須賀団地の東にある伯備線の踏切で、人が列車にひかれた」と電話で通報があった。救急車が急いで駆けつけたが何も起きておらず、いたずらだったかと引き揚げかけたところへ列車が来て、一人の人が飛び込んだ。すぐに運ばれてその人は命を取りとめた。あとで通報してきた人物を調べると、三日前に亡くなっていた人だったという。総社市内の人から聞いた話として寄せられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))
『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。