狐に御馳走を取られる
どんな伝承か
総社市に伝わる昔話。狐がよく出て人を化かすという場所があった。正治郎というお爺さんが法事に行き、御馳走をもらって自転車で戻っていた。狐が出るという場所まで来ると、自転車が急に重くなった。一生懸命に自転車を漕いで帰り、後ろに付けていた御馳走を見ると、御馳走はなくなっていて、代わりに泥が入っていたという。狐に化かされて御馳走を取られたのだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
総社市史 民俗編
『総社市史 民俗編』は、総社市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその第十一章「口頭伝承」の一部だけが収められている。昔話の節は狐に法事の御馳走を取られる話の断片にとどまり、伝説の節では鬼ノ城にまつわる温羅と吉備津彦命の伝説を詳しく語り、日羽の鬼の足跡や市内各地の姥棄山の伝えにもふれる。続く民謡の節は、旧吉備郡の民謡集や『山家鳥虫歌』に載る備中の歌を紹介する書き出しで終わる。