**神奈川県川崎市**(2)
どんな伝承か
神奈川県川崎市での話。昭和五十二年頃、あるお寺の奥さんが、朝目を覚ますと墓の方でザワザワと音がする。こんなに早い時間にと不思議に思い行ってみても誰もいない。翌日も夜明けに声がし、それが大分続いた。注意して見ると、ザワザワする場所は墓石のない、木の植えられた処らしい。住職に聞くと、無縁になった小さな墓石を一か所に集めて埋めた場所で、ずっと供養していないという。そこで供養をしたところ、ぴたりとザワザワがなくなったという。野生司祐宏採録。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。