丸亀の長尾郁子夫人による念写実験事件
どんな伝承か
山川健次郎博士は明治四十年一月、丸亀の長尾郁子夫人の念写について厳密な実験を試みた。夫人が念写の精神統一に入った際、突然「そのボール箱は空です」と告げ、確認すると本当に空箱であった。助手の不注意で乾板の入った箱が用意されていなかったのだが、夫人はそれを事前に見抜いていたことになり、透視能力の確かな証拠として語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の神秘(武久勇三・1949年(昭和24年))
『心霊の神秘』は、武久勇三が昭和二十四年に著した心霊現象の解説書である。近親の死に際して現れた幽霊や夢知らせ、精神感応などの実例を、戦時中の出来事や知人の話、外国の研究記事から集めて語り、精神感応や霊波の考えで説明を加える。後半の「第三篇 超心理学」では透視術・夢の原理・催眠術・読心術を説き、巻末に「まぼろしの靴音」「死と心霊の神秘」を置く。奥付には千部限定版とあり、善隣出版社から出た。