八木原駅近くの禁忌の地
どんな伝承か
群馬県渋川市の八木原駅近く、現在の古巻農協敷地の西側には、手を付けてはならないと言い伝えられてきた場所がある。そこに手を加えると必ず祟りがあるとされ、地元の人々は長くこの場所を恐れて近寄らなかったという。祟りの由来がどのようなものかは定かではないが、それだけ古くから畏れられてきた土地であることがうかがえる。現在でもその場所には小さな祠が祀られており、禁忌の地としての記憶を今に伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の前半を収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、丑の刻参りなどの祈願を、市内各地の話者からの聞き書きで記す。総説に続いて霊観念・聖地忌地・霊異現象と巫者・祈願巡礼の節を立て、各話に見出しを付す。