民俗信仰の定義と下部構造
どんな伝承か
渋川市域の民俗調査報告書「第六章 民俗信仰」の一節。既成宗教にとらわれない日常の信仰を「民間信仰」「俗信」と呼び、霊魂は肉体を離れて自由に彷徨うという「霊観念」を最も原初的なものと位置づける。死に瀕した人の魂が抜け出て歩く話や、三途の川を思わせる花園に招かれて引き戻される体験談、足の甲の墨が生まれ変わりの子の痣として残ったという伝承などが、渋川市域の例として紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の前半を収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、丑の刻参りなどの祈願を、市内各地の話者からの聞き書きで記す。総説に続いて霊観念・聖地忌地・霊異現象と巫者・祈願巡礼の節を立て、各話に見出しを付す。