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御前崎の漁師が引き揚げた松保丸の銀

所在地鹿児島県鹿児島郡十島村大字中之島
年代伝承(口承)
登場里原一郎、水先案内(鹿児島県人)
出典第四の世界―心霊現象のなぞをとく

どんな伝承か

幕末に琉球から鹿児島へ向かう途中で沈んだ松保丸には、明治の引き揚げ騒ぎも伝わっている。明治二十年ごろ、珊瑚を採りに七島灘まで出てきた静岡県御前崎の漁師五人が、この沈没船の噂を耳にした。彼らは鹿児島県人の里原一郎に案内させて沈んだ場所を探し当て、馬蹄銀十三貫八百匁を収めた箱を三つ引き揚げた。こっそりやったことだったが露見し、船の権利を持つ者に訴えられて罪に問われた。鹿児島軽罪裁判所が明治二十三年七月十七日付で下した判決の記録が残っているという。

原典より

明治二十年前後に、静岡県御前崎の漁夫五人が珊瑚採取のため七島灘に来たさいに、沈没船松保丸のことを耳にし、鹿児島県人の里原一郎という者を水先案内に立てて、…—— 第四の世界―心霊現象のなぞをとく(田中千代松・1960年(昭和35年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

第四の世界―心霊現象のなぞをとく(田中千代松・1960年(昭和35年))

『第四の世界―心霊現象のなぞをとく』は、田中千代松が一九六〇年に著した心霊現象の解説書である。予言・千里眼・霊聴・霊言・自動書記・サイコメトリーなどの霊能から、幽霊の体験記、物質化した霊像、叩音、物体移動、心霊写真、ルルドの奇蹟、起訴された霊媒、デューク大学の超心理学までを、日本と欧米の事例を交えて扱う。東京大学教授後藤以紀の推薦文とまえおきに続く十六章で構成し、むすびで心霊研究のあり方を論じる。

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