軍用金を積んだ船が沈んだ金塚
どんな伝承か
越谷市大泊から平方三区へ向かう三叉路の手前、左手の小高い場所が金塚と呼ばれている。昔、相の川を数隻の船が軍兵と軍用金を積んで鎌倉へ急いでいたところ、ちょうどこの金塚のあたりで台風に遭い、人も金も載せたまま沈んでしまった。船は今も引き揚げられていないという。別に、この地の戦で斬られた数十人の鎧や刀、槍を埋めた場所だとする説もある。塚には大乗経典六十六巻を納めたと刻む石碑が立つ。
原典より
ところが途中、現在の金塚の所で台風にあって、軍兵と軍用金を載せたまま船が沈没してしまった。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。