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金比羅様の使い蟹

所在地香川県綾歌郡宇多津町
年代大正13年夏
登場船乗りの谷やん、40歳
出典日本怪談実話
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どんな伝承か

香川県綾歌郡宇多津町の西海岸に、長さ一間半ばかりの船の形をした岩がある。金比羅様が讃岐へ渡って来たときに乗って来た石船だと言い伝えられ、その底の穴に雌雄二匹の大蟹が棲んでいた。大蟹は年に一、二度、干潮のときに姿を見せ、町の人は金比羅様のお使いだと言って誰も悪戯をしなかった。ところが大正十三年の夏、大蟹が現れたとき、船乗りの谷やんが、迷信だと嘲って干潟へ下りた。人々が止めるのも聞かず、逃げ遅れた雌蟹を縄で縛って得々と家へ持ち帰り、これを食おうとしたのである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫版・決定版・昭和13年編纂(1938年))

日本怪談実話(田中貢太郎)/幽霊と怪光の実話/怨霊と祟り・因果/死の前兆と怪音/各地の怪異実話

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