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蟹を食った男の変死

所在地香川県綾歌郡宇多津町
年代大正13年夏
登場船乗りの谷やん、40歳とその女房
出典日本怪談実話
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どんな伝承か

谷やんは、金比羅様のお使いと言い伝えられる大蟹を捕えて帰り、女房が「逃がしておやり」と止めるのも聞かず、自分で火を起こして釜にかけた。谷やんにとっては蟹の味よりも、それを食って迷信家たちを驚かすことが愉快だったのである。やがて女房が勝手元で叫び声をあげた。茹で上がって赤くなった蟹の甲羅には、直径一寸ほどの円い輪の中に、黄色い文字のようなものが微かに浮き出ていた。見ようによっては「金」の字――金比羅様の御紋のようであった。女房は「もったいない」と青ざめたが、谷やんは何かの傷痕だろうと思いなおし、女房を神経病みだとあざ笑った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫版・決定版・昭和13年編纂(1938年))

日本怪談実話(田中貢太郎)/幽霊と怪光の実話/怨霊と祟り・因果/死の前兆と怪音/各地の怪異実話

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