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焦げた秋葉札が告げた失火の理由

所在地愛知県名古屋市東区禅寺町
年代慶応三年九月二十一日夜
登場町の人々
出典ええじゃないか始まる

どんな伝承か

名古屋の御札降りを書き留めた「感興漫筆」には、秋葉札にまつわる奇異がいくつも載る。禅寺町では慶応三年九月二十一日の夜に秋葉札が降ったが、その札はわずかに焦げていた。不吉に思って占わせたところ、これはその夜に火を出した家へ降った札で、仏壇に納めたきり祭をしなかったから出火したのだ、そのとき札は焦げて飛び去ったのだ、と告げられる。人々は大いに恐れ、すぐさま祭を営んだという。駿河町でも、降った札を棚へ上げたまま祭を怠ったところ、石が降って屋根瓦を砕き、怪我をした者が出たと記されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか始まる(田村貞雄・1986年(昭和61年))

『ええじゃないか始まる』は、田村貞雄が一九八六年に著した幕末の民衆運動「ええじゃないか」の研究書である。慶応三年に三河から遠江・駿河へ広がった御札降りの発端を、牟呂村の「二夜三日正月」、御鍬百年祭、吉田宿の助郷騒動、秋葉信仰との関わりから、村方の文書や日記、市町村史の史料をもとに追う。はしがきに続く八章で発端から波及、仕掛人をめぐる諸説、祭の後の「代替わり」までを論じ、主な史料はその原文を別組で示す。

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