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牙がなく笑うだけの口裂け女

所在地秋田県仙北市角館町
出典西郊民俗126号 怪異雑考3-鬼婆

どんな伝承か

小中学生の間に広まった口裂け女の噂は、地方にも伝えられていた。秋田県角館町と福島県いわき市で聞かれた例は、東京で語られていたものとほぼ同じ内容で、大きなマスクをした女が「わたし、きれい?」と問い、答えるとマスクを取って耳まで裂けた口を見せるというものである。ただしこの土地の話では牙はなく、逃げても追いかけては来ず、ただ笑っているだけだったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

西郊民俗126号 怪異雑考3-鬼婆(西郊民俗・1980年代-1990年代推定)

本書は日本民俗学の古典的テーマである「鬼婆」伝説と、現代都市伝説の「口裂け女」を比較考察した怪異論考である。秋田県象潟町、福島県安達が原、新潟県弥彦山に伝わる三つの鬼婆伝説は、いずれも旅人や子供を殺害・食人する女性化け物であり、地域の実在場所(岩屋、神社など)と結びついている。一方、口裂け女は東京都から全国に拡がった都市伝説で、『三』の数字や夜間という条件、四つんばい走行など、地域によって異なるバリエーションを持つ。

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