1口裂け女
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どんな伝承か
世田谷区三軒茶屋付近、西太子堂の辺りで子どもたちが語っていた口裂け女の噂である。口裂け女は三の字が好きで、だから三軒茶屋に出る。アパートなどでは三号室の戸を叩くという。路上で出会うと「わたし、きれい?」と聞いてくる。口に大きなマスクをした二十五歳くらいの女で、「きれいだよ」と答えると「本当にきれい?」と重ねて聞き、「うん」と答えると「これでもきれい?」と言ってマスクをとる。口が耳まで裂けていて化け物のようである。驚いて逃げると大声で笑うが、決して追いかけてはこないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西郊民俗126号 怪異雑考3-鬼婆(西郊民俗・1980年代-1990年代推定)
本書は日本民俗学の古典的テーマである「鬼婆」伝説と、現代都市伝説の「口裂け女」を比較考察した怪異論考である。秋田県象潟町、福島県安達が原、新潟県弥彦山に伝わる三つの鬼婆伝説は、いずれも旅人や子供を殺害・食人する女性化け物であり、地域の実在場所(岩屋、神社など)と結びついている。一方、口裂け女は東京都から全国に拡がった都市伝説で、『三』の数字や夜間という条件、四つんばい走行など、地域によって異なるバリエーションを持つ。
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