7口裂け女
どんな伝承か
口裂け女の噂は各地にあり、身長一・五メートルほどでやせ型、口が大きく裂けているという点だけが共通している。静岡県三島市に伝わる例では、口裂け女は顔中が隠れるほどの大きなマスクをかけていて目玉の部分だけが開いており、そのマスクを外すと中身はガイコツだったと語られている。地域ごとに追いかけてくる、こないなど細部は異なるが、いずれも噂が興味本位に語り継がれ、誇張されながら広まったものと考えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西郊民俗126号 怪異雑考3-鬼婆(高橋敏弘・西郊民俗)
『西郊民俗126号 怪異雑考3-鬼婆』は、高橋敏弘が西郊民俗の第一二六号に寄せた論考である。秋田の「ばばあ」、安達が原の鬼婆、新潟の弥三郎ばばを各地の鬼婆の例に挙げ、数年前に小中学生の間に広まった口裂け女の噂を、東京や各地の聞き取り例で現代の鬼婆として並べる。「鬼婆について」「裂け女(現代の鬼婆)」「恐怖とイメージ」の三節からなり、終節ではラブクラフトの言葉を引いて、怖いものを見聞きしたい心理が伝承を支えると論じる。