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肺気腫の床から吸い込まれた空の穴

所在地静岡県三島市
年代現代
登場宮内婦貴子、貴子、体験者(脚本家)、宮内の娘・世話をしていた
出典証言・臨死体験

どんな伝承か

脚本家の宮内婦貴子は肺気腫を患い、酸素を吸いながら長編ドラマの脚本を書き上げたが、体重は二十五キロまで落ちた。一九九四年、病がさらに進み、自宅でこたつに足を入れて横になっていたある日、痰と息苦しさに一日じゅう苦しんだ末に眠りにつき、すごい夢を見たと日誌に書き残した。暖かな日差しと心地よい風の中、彼女は高い空を横たわったまま猛烈な速さで移動しており、やがて空にぽっかりと穴が開いて、その向こうのさらに高い空へ吸い込まれていった。娘に何も告げずに来たこと、書きかけの仕事が胸をよぎると、穴は遠のいてケシ粒ほどになったという。彼女はこれを異次元の世界への入口と感じている。

原典より

スピードはぐんぐんと増し、かなり遠くまで移動したと思うころ、空にポッカリと穴が開いて、空の向こうにあるさらに高い空が見えてくる。—— 証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年))

『証言・臨死体験』は、立花隆が文藝春秋の雑誌『クレア』に連載し、一九九六年に単行本として刊行した臨死体験の証言集である。俳優の安田伸、作家の水上勉、彗星探索家の木内鶴彦、プロレスラーの大仁田厚、映画監督の羽仁進など、病気や事故で死の淵に臨んだ二十三人の体験を、本人や家族からの聞き取りで記録する。各章は人物の略歴と前置きに続けて問答形式の談話を載せ、本人の著書や手記からの引用も交える。

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