男根を手に町を回る亀戸の御舟
どんな伝承か
『画証録』によれば、江戸本所の亀戸村では正月十四日、子どもたちが小さな船の形を作って小さな幣をたくさん立て、二人で担いで、ほかの子は木で作った男根などを手に群れをなし、千万艘御舟が参ると唱えながら天満宮の氏子の町々を歩いた。銭をくれる家には幣を一本ずつ置いていき、夜明け前に出て昼ごろには村へ帰るのが古くからの習わしだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)
『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。