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乾板に文字を写した長尾いく子の念写

所在地香川県丸亀市
年代近代〜現代(民俗誌)
登場長尾いく子、田中館愛橘、山川健次郎、民俗研究者、信者、村人、念写能力者、立会の物理学者
出典講座日本風俗史別巻 妖異風俗

どんな伝承か

思念が霊波となって写真の乾板に像を焼きつけるという現象が現れ、念写と名づけられた。創始者と目されるのは四国丸亀裁判所の判事の夫人、長尾いく子である。実験はその家以外では行わないため、東京から田中館愛橘、山川健次郎の両博士をはじめ物理学者らが大挙して出向き、明治四十三年十二月から翌一月にかけて透視三回、念写四回を実験した。夫人側はさまざまな条件をつけ、拒めば疑いの念が精神統一の妨げになるといって実験に応じない。実験者の監視が厳しければ透視は当たらず、緩やかならば的中した。第一回は夫人側の事故で中止、第二回は何者かに邪魔されて統一できずと失敗に終わった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)

『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。

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