心霊の噂で自殺の名所となった阿蘇の赤橋
どんな伝承か
熊本の阿蘇には『赤橋』と呼ばれる橋があり、心霊現象のうわさが広まるにつれて、身を投げる人の多い場所として知られるようになったという。川をまたいで両岸を結ぶという橋の性格に目を向け、この橋がそうした場所になっていく過程を福西(2019)が調べている。
原典より
川を跨いで両岸を結ぶ橋の機能的特性に注目し、「阿蘇の赤橋」が心霊現象の噂の拡がりから自殺の名所として成立していく過程を検討した福西(2019)…—— 怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み(鈴木晃志郎・于燕楠・E-journal GEO・2020年(令和2年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み(鈴木晃志郎・于燕楠・E-journal GEO・2020年(令和2年))
『怪異の類型と分布の時代変化に関する定量的分析の試み』は、鈴木晃志郎と于燕楠が著し、二〇二〇年の『E-journal GEO』第十五巻第一号に載った調査報告である。明治末と大正初めの富山県の新聞連載怪談を再編した『越中怪談紀行』と、二〇一八年にネットで集めた富山県内の怪異譚とを比べ、怪異の類型と出没地の分布が約百年でどう変わったかを統計とGISで分析する。研究目的、研究の展望、研究方法、結果と考察の四章とおわりに、注と文献表から成る。