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夢枕の老人と土蔵の大判小判

所在地奈良県北葛城郡王寺町
年代昭和43年
登場谷甚四郎、谷とき、平井良明、谷家の当主(夢を見た人)、当主の妻、鑑定した天理大講師
出典現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯

どんな伝承か

奈良県王寺町の旧家谷家は、林業や醤油の醸造などを営む土地きっての名家で、当主の谷甚四郎は前の町長でもあった。昭和四十三年十月十日と十一日の夜、甚四郎は白髪の老人が杖で土蔵の床をしきりに叩く夢を続けて見た。妻は先祖が宝を出せと言っているのではと言い、甚四郎は傷んだ古い蔵を建て直せという意味と受け取って取り壊しにかかった。十五日、たんすをどけると小穴のある床板が外れ、焼いた砂の下から古丹波の壺が現れ、木箱の中には大判・小判がぎっしり詰まっていた。二十三日にはそばの土からもう一つ壺が出て、合わせて時価一億円にのぼったという。

原典より

白髪の老人が、杖で、しきりに土蔵の床を叩いているのである。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))

『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。

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