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長刀を折っても舞い納めた伴馬

所在地東京都港区
年代伝承(口承)
登場伴馬、知盛を舞った金春流の名人の謡師(原典表記は豊聞伴馬)
出典私の心霊術

どんな伝承か

名人と評判の高かった謡師伴馬が上京し、芝の能楽堂で得意の「知盛」を舞ったときのこと、あまりの熱演に橋掛かりの欄干へ長刀を打ちつけ、刃の部分を折ってしまった。それでも伴馬は少しも乱れず、折れて柄だけになった長刀を手に最後まで見事に舞い納め、満場の喝采を浴びたという。子供だった著者はこれを見て、知盛の青い面がひどく恐ろしく、足さばきの美しさが忘れられなかったと語り、団十郎の五郎の舞台の話と同じだと書いている。

原典より

あんまり熱演をしたので、橋がかりの欄干ヘナギナタをぶちあて刃のところを折ってしまった。—— 私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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