夢枕に立つ両大師の運勢地蔵
どんな伝承か
幼いころに覗きからくりで地獄を見せられて以来、著者は地蔵尊に親しみを抱き続けてきた。いまでも上野の両大師にまつられている運勢地蔵尊のもとへ、たびたび参りに出かけるという。この地蔵は、著者が病気になったときなど、よく夢枕に立つのだそうである。作り話ではなく本当のことだと著者は言い添え、まったく不思議なことだと書いている。地獄の見世物で受けた恐ろしさと、賽の河原で石を積む子どもたちへの哀れみが、この信心のもとにあるとも述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私の心霊術(長田幹彦・昭和中期(1940年代~1950年代推定))
幼少期の地獄極楽のぞきからくり(私の心霊術)/心霊術と降霊の実演/作家長田幹彦の心霊体験/交霊と幽霊との接触/明治〜昭和の心霊文化