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市谷トンネルの轢死人と幽霊

所在地東京都新宿区市谷(市谷トンネル)
年代昭和
登場八重房、銀行家杉本氏の後妻・服毒死した女性
出典霊界五十年

どんな伝承か

著者の父は町医者のかたわら警視庁の警察医を務め、夜更けの検視にはよく著者を薬籠持ちとして連れ出した。中でも多かったのが中央線の轢死人で、あるとき市谷のトンネルの入口で身を投げた若い女の検視に立ち会った。大雪の降る線路端で暁方まで見張り、父は轢き切られた手足をつなぎ合わせて一個の人間の形に戻し、股間に手を入れて経産婦だと告げた。恥部からは胎児が足を出していたという。中学に上がった頃から、著者はその轢死した女の幽霊をたびたび見るようになった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊界五十年(長田幹彦)

『霊界五十年』は、長田幹彦が自らの心霊体験を一人称でつづった随筆集である。霊媒亀井三郎の実験に立ち会った話に始まり、大正十四年に東京中央放送局で見た変死した技師の霊、自殺者の霊、神隠し、心霊写真、死者の霊との交わりなど、長年にわたって見聞きした出来事を語る。「亀井霊媒の実験」「放送局の幽霊」「霊界夜話」「幽霊のキスマーク」などの短い章を連ね、心霊研究の知人や医師との問答を多く交える。

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