トップ > 京都府の伝承 > 綾部市

神屋敷のしるしに植えた万年青と葉蘭

所在地京都府綾部市
年代明治25年(1892)以降
登場出口なお
出典幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶

どんな伝承か

初めて神がかりした後、出口なおは綾部の自分の屋敷に万年青と十枚の葉蘭を植えた。万年青は、その屋敷が「昔の神屋敷」「世界の大本」であることのしるしであり、十枚の葉蘭は東洋の波乱を予言したものとされている。万年青は一八八一年頃、京都を中心として全国的に投機の対象になった観賞植物で、この年の十一月には京都府から万年青の投機による破産を戒め、家業の励行を説く告論まで出されている。なおの近辺にも、万年青の投機で富を築いたとか身代を潰したとかいう噂話が渦巻いていたであろうとされる。

原典より

万年青はなおの屋敷が「昔の神屋敷」「世界の大本」であることのしるしである。—— 幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶(川村邦光・1989年(平成元年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶(川村邦光・1989年(平成元年))

『幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶』は、川村邦光が近代日本の民衆の心性をたどった論考で、あとがきは一九八九年十二月の日付である。明治の「血税一揆」の流言、トラホームと〈迷信〉、狐憑きと精神医学、「脳病」「神経病」、座敷牢と精神病者監護法、芦原将軍の誇大妄想と出口なおの神がかり、祖先教と靖国による霊魂の管理を、新聞記事や民話、医学書、調査報告から読み解く。はじめにの後に三部と終章を置き、あとがきで結ぶ。

種別から探す

出口なお予言饅頭

綾部市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶』の伝承