二歳児参りと腹を当てる大石
どんな伝承か
福島県耶麻郡北塩原村の薬師如来には、毎年二月八日と九日の両日、地元をはじめ喜多方・会津若松・坂下方面から二万数千もの参詣人が押しかける。この地方で有名な二歳児参りで、幼児の無病息災を祈る母親たちが、二歳になった愛児を背負って坂道を登って行く。この如来の境内には二抱えほどの呪術的な大石があり、この石に腹を当てると一生病気をしないという信仰があるため、どの母親も二歳児を前向きにして石に腹部を当てるという風景も見られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。