すり鉢の頭痛まじない
どんな伝承か
産経新聞の写真コンクールに、頭痛を治すまじないを撮った珍しい作品が入選したことがあった。『秩父の頭痛マジナイ』と題して撮影したのは秩父市の豊田弘という人物。どこの寺かは分からないが、十一、二歳の男の子が板の間に神妙に坐り、頭にすり鉢をかぶっている後ろ姿を、白衣の老僧が片手をそのすり鉢にかけて何やらありがたい呪文を唱えながらまじないをしている場面だった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。