オーサキ狐の俗信概要
どんな伝承か
オーサキ狐の俗信。イタチ大の小動物で、野に住むものと家(オーサキ持ち)に住むものがあり、主家に財物を運び富ませるが家運が傾くと運び出す。群れて飯台の飯を食い、主家が恨む相手に憑いて熱病にし憑いた理由を口走る。修験の祈禱や三辻送りで落とす。オーサキ持ちの家は縁組を敬遠された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近世史料にみる憑き物「オーサキ狐」の諸相(小池信一)
『近世史料にみる憑き物「オーサキ狐」の諸相』は、小池信一が著した、埼玉県に関わりの深い憑き物オーサキ狐を近世の古文書から論じた研究論文である。寛延四年の秩父郡三山村「おうさき」追放の再請書、天保六年の尾先狐追放教諭の触をめぐる村役人の願書、慶応三年から翌年にかけての比企郡番匠村の沼境と尾崎狐をめぐる出訴一件の三史料を翻刻する。はじめにで民俗調査から知られる俗信を六項目に整理し、各史料に解説を付す。