大田原に集まった狐たちの会議
どんな伝承か
むかし島村に権造という鉄砲の名人がおり、名犬チェツを連れての猟には誰も及ばなかった。あるとき権造が、足早三吉という有名な狐の親分を仕止めた。これを聞いた近村の狐たちが大いに怒り、会津中のボス狐に大至急集まるよう知らせた。集合の場所は会津平野の中央部の広い原野、大田原である。福永の庄太、寺崎のおもよ、青木のおまん、慶徳景虎など各地の親分が馳せ参じ、大田原の田之助が準備を整えて会議が開かれた。仇討ちの策として落し穴に権造を落とすと決まり、後日、猟に出て道に迷った権造は穴に落ち、石や土を投げつけられて散々にいじめられた。狐たちは狐火を連ねて東の厩山へ引きあげたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗))
福島県会津坂下町の自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説を網羅する。