青山祭に厄年の男が開く身祝い
どんな伝承か
福井県の南条郡では、四月二十五日の青山祭に、二十五歳と四十二歳の厄年に当たる男が親類を招いて祝うことを身祝いと呼ぶという。厄年の者が大勢の人にふるまうことを身祝いとする例の一つである。
原典より
福井県南条郡では、四月二十五日の青山祭に二十五・四十二歳の厄年の男が親類の者を招いて祝うことを身祝いという。—— 厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年))
『厄除け――日本人の霊魂観』は、佐々木勝が昭和六十三年に名著出版から刊行した民俗信仰の論考集である。鬼・悪魔・疱瘡神・一つ目小僧など人に災いをもたらす神霊を「厄神」と総称し、その来訪を防ぐ呪術と祀り上げる祭祀を、著者の民俗調査と国学院大学民俗学研究会の採訪記録などの事例から説く。禁忌と呪術、百鬼夜行と目籠、鬼の宿と笹神様、年神とミタマの飯、厄年と年祝い、正月行事と司祭者など八章からなり、うち四章は書き下ろしである。