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上方言葉で薬を頼んだ田舎者

所在地岩手県奥州市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

都へ出た田舎者は、山伏が戸ごとに法螺貝を吹いて『愛宕山にハッチ』と言うと物をもらえるのを見て、物をもらうことをそう言うのだと思い込み、大石を曳く人夫の掛け声から、石のことはエンヤラヤノドッコイショと言うのだと覚えて家に帰った。ある日、父親が柿の木から落ちて頭を石に打ち血を流したので、医者の家に駆けつけ、覚えた上方言葉を並べて薬を頼んだ。医者には少しも通じず、結局家まで来てようやく事情が知れたという。

原典より

成程石のことはエンヤラヤノドッコイショと言ふのか、うへへこれ位の物識りになればもう大丈夫だと思って家に還った。—— 佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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