赤鬼にさらわれた天の姫
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どんな伝承か
学問好きの若者のもとへ天からお姫様が降りて夫婦になった。妻の織った布は殿様に高く買われ、礼のため若者は竜の駒に乗って天へ登り、天王から千人力と二千人力の米粒を貰う。屋敷の後ろの岩窟に金綱で繋がれた赤鬼を憐れんで米粒を与えると、鬼は綱を切って逃げた。天王は、その鬼は娘に懸想して付け回すので繋いでいたのだと告げ、若者が急ぎ帰ると妻はさらわれていた。内神への願で笛を授かり、西へ向かうと岩穴で鬼と妻が酒盛りをしていた。笛を吹いて妻を取り戻し、追う鬼は降りて来た天王に斬り殺された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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