トップ岩手県の伝承北上市

貝殻淵の主がくれた二度なりの栗

所在地岩手県北上市和賀町山口(貝殻淵)
年代不明
登場和賀殿、村人、栗を所望した領主
出典佐々木喜善全集 1
広告枠(AdSense)

どんな伝承か

山口村の和賀川の流域に貝殻淵という淵があり、その少し下流には御前淵がある。昔、田代六処の村人がこの淵の上で木を伐っていて誤って斧を落とし、取ろうとして淵に入ると、不意に広い野原に出た。金銀宝玉をちりばめた御殿があり、庭には瑠璃や珊瑚の玉砂が敷かれ、見慣れぬ草花が咲き乱れていた。美しい女が現れ、ここは私の遊び場だからお前が騒ぐので斧を取り上げたのだと言い、二度としないならと斧を返し、栗の実を数粒くれた。それが領主和賀殿に献じられ二度なりの栗になった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

種別から探す

淵の主異界

北上市の伝承

広告枠(AdSense)

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承