腹帯と御行の淵を行き交う文
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どんな伝承か
川井村腹帯の淵のあたりを娘が通ると、淵から美男が出て来て、御行の淵へこの手紙を届け、岸で三度手を打てば人が出るから渡せと頼んだ。途中で旅の六部が手紙を検め、水に浸すと、この娘は青臀だから取って食ってよいという文句が現れた。六部は南瓜の茎で、この女は取らず金を多く与えよと書き替えた。娘が御行の淵で手を打つと美男が現れ、嫌な顔をしながらも金を渡した。もとは腹帯と御行の淵の主は仲のよい兄弟で、互いに青臀の者を知らせ合っていたが、この一件から仲が悪くなったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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