般若堂の大般若転読で災厄よけ
どんな伝承か
畑中では昔から、三月二十日に般若堂で大般若経の転読会を開き、火事や疫病、そのほかの災いを避ける法要を営んできた。かつては清水寺の住職が務めたが、いまは自成寺の役僧が執り行っている。火伏せの祈りとしては、上区の人々が秩父の三峯神社で祈禱を受けたのが明治から大正の初め頃までで絶えたのに対し、畑中の転読会は今も続いているという。
原典より
昔から三月二十日に般若堂で、大般若転読会を行い火事や厄病その他の災厄よけの法事をした。—— 佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌)
『佐久町誌 民俗編――俗信』は、十石峠から横岳に及ぶ佐久町の町誌のうち、町内の俗信を扱った民俗編の一部である。大日向・余地・高野町・上区・花岡など各地区で採集した天候や作柄、火事や死の予兆、夢と縁起、易者や戸隠神社の御籤による占い、厄病よけや雷よけのまじない、死や産にかかわる忌み、ものもらいの民間療法などを記す。予知(予兆)・占いと呪い・物忌み・民間療法の節に分け、項目ごとに地区の言い伝えを地区名とともに並べる。