裏のヤマから出た臼ほどの大蛇
どんな伝承か
話者が二十六歳ぐらいのころ、八月のことだったという。レンガタメに肥やしを入れていると、家の裏のヤマから臼ほどもある太い蛇が這い出してきた。その蛇は六尺の道を横切ってもまだ体が続いていて、いったいどれほどの長さがあったのか見当もつかなかったという。松之木の話者が自分の目で見た大蛇の話である。
原典より
裏のヤマからうすぐれー大きなヘンビが出てきた。—— 八潮市史 民俗編――伝説・怪異(八潮市(編)・八潮市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
八潮市史 民俗編――伝説・怪異(八潮市(編)・八潮市史)
『八潮市史 民俗編――伝説・怪異』は、埼玉県の『八潮市史』民俗編から伝説の部分を収めたものである。市内の各地区で聞き取った稲荷火や狐の嫁取り提灯、狢・河童・蛇の話、徳川家康の鷹狩りにちなむ地名や塚の由来、地蔵や人魂、念仏橋の話を、話者の言葉づかいのまま地区名を添えて並べる。概説のあとに自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三つに分け、話の群ごとに『日本民俗事典』や『武蔵の伝説』などを引いた参考を付ける。