桑畑に現れた金色に輝く大蛇
どんな伝承か
大正六年六月十八日の夕暮れ時、滋賀県野洲郡安土のとある桑園から、胴回り八寸、長さ六尺にあまる、不思議にも金色に輝く大蛇が現れた。附近で遊んでいた子どもたちがこれを見つけて大いに驚き、「金色の大蛇が出た」と村人に告げ知らせたので、それっとばかりに宮浦の青年たちが駆けつけ、その大蛇を生け捕りにしたということである。
原典より
十八日の夕ぐれ時、滋賀県野洲郡安土の、とある桑園から胴廻り八寸、長さ六尺にあまる、不思議にも金色に輝く大蛇があらわれたのを、…—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)
『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。