主人の危難を知らせた猫の塚
どんな伝承か
仙台の保春院前丁一本杉、もとの伊達家邸内(現在のウルスラ学院構内)の南に塚があり、俗に猫塚と呼ばれていた。昔、この近くに住む侍が猫を飼っていたが、妻女が厠に行くたびに裾にまつわりついて離れない。侍は仇をなすものと思い、一刀のもとにその首を切った。猫の首は天井の方へ飛び上がり、見ると、小窓から這い込んで下を狙っていた大蛇の咽喉もとに咬みついていた。飼主の危難を知らせるためだったと初めてわかり、厚く葬ったのが猫塚であるという。以前は近くに蛇の骸を埋めた蛇塚もあったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承