大祭前夜に泳ぎ渡る竜蛇
どんな伝承か
牡鹿郡牡鹿町の金華山では、五月初巳の大祭の前夜、網地島の姉神が大蛇となり、潮を噴きながら真夜中に妹神の金華山へ手伝いに泳いで行くといわれる。これを実際に見た人もあるといい、また見た人は必ず変死するなどともいわれている。このほか同地では、カザアナの蛇や仙人沢の蛇の怪異も信じられていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(茂木徳郎(「妖怪 幽霊」の章)・宮城県史シリーズ)
『宮城県史 民俗編』は宮城県の県史の民俗編で、ここに収めるのは茂木徳郎が執筆した章「妖怪 幽霊」である。山・道・木・水・海・雪・家など出現の場所による分類に沿って妖怪変化を論じ、幽霊とヒトダマ・死霊・生霊の観念を考えたうえで、県内の妖怪・幽霊・動物変化の伝承を郡・町村名を添えて集める。序説・本論・事例篇・参考の順に並び、序説では昭和二十四年の迷信調査と昭和三十年のNHK仙台中央放送局の調査にも触れる。