七か所に立てる長砂の家のカマジメ
どんな伝承か
屋内には神棚に常に祀る大神宮やエビス、大黒、オガマサマなど多くの神々がいて、年の暮れに村松の大神宮の禰宜や神主から、カマジメという幣束を受けて祀ることが多かった。長砂の永井喜之右衛門家では七体を受け、大神宮さん、ウジ神、オガマサマ、倉、井戸、ウマヤ、屋根の七か所に置いた。よその家では五体が多かったという。倉には正月にしめ縄をこしらえてカマジメを差し込み戸口に掲げ、井戸は柱に、また裏の屋根にも差した。これは裏戸の神へ供えるのだという。
原典より
長砂の永井喜之右衛門家では、七体のカマジメを受けた。—— 勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史)
『勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神』は、勝田市の市史の民俗編のうち、「信仰生活」の部の一部である。鎮守祭礼の移り変わりに続いて、屋敷神や同姓の家々で祀るウジガミと系図祭り、カマド神やエビス・大黒などの屋内の神々、病気や安産の祈願を集める小祠を、市域のムラでの調査と聞き取りによって記す。後半では流行神として上高場の六地蔵、腹切り佐七、塚信仰、東石川大島の無縁様を取り上げ、その由来と信仰の広がりをたどる。