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田んぼの畦を行くオトーカの嫁どり

所在地群馬県邑楽郡千代田町大字新福寺
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典千代田村の民俗――伝説・世間話

どんな伝承か

子どものころ、小雨の降る晩などには、田んぼの畦をちょろちょろと動き、ついたり消えたりする明かりが見えた。ぼうっと列をなしたり、シャンシャンと鈴のような音がしたりするといわれ、これはオトーカの嫁どりで、鍋谷から中島の浅間さんへ嫁入りがあるのだとよく言われた。また、夕方に子どもがかくれんぼをすると連れて行かれるから、してはいけないと親たちに戒められた。そこにいる者の姿を見えなくするのだから、オトカは術を心得ていて恐ろしいと語られている。

原典より

オトーカの嫁どりで、鍋谷から中島の浅間さんに嫁入りがあるということをよくいった。—— 千代田村の民俗――伝説・世間話(群馬県民俗調査報告書 第14集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

千代田村の民俗――伝説・世間話(群馬県民俗調査報告書 第14集・群馬県民俗調査報告書)

『千代田村の民俗――伝説・世間話』は、利根川沿いの千代田村で行われた民俗調査の報告から、言語伝承の章を中心に抜き出したテキストである。赤岩・舞木・瀬戸井・福島などで聞いた長良神社や光恩寺、片目の白蛇、カクレザト、河童の伝説と、オトカ(狐)に化かされた話、大食・大力・変わり者の世間話、諺や洒落を、採集した集落名を括弧で添えて短く記す。冒頭には正月の松飾りと大晦日の行事の記事が、途中の文から始まる形で残る。

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